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Wrlz さんの感想は、
11 回、 他の人の参考になりました。
Wrlzさん / 50歳 / 男性 / グラフィックデザイナー
普段のたばこ:「飛鳥」
喫煙の感想
ゴールデン・ブレンド・バニラ
パイプたばこの第一印象
入数/1個 50g
価格/1個 1650円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
まず「バニラ」ということで、慎重に違うパイプで3ボウル吸ってみました。1ボウル目を吸った印象ではバニラが嫌味にならなくて大変良い感じでした。バーレーのおかげでしょう、かなり火付きは良く、ほとんど再着火をせずに底まで吸いきることができました。店主様のコメントにある通り初心者にお勧めです▼パイプたばこと云うとヴァージニア主体の余計な香料の添加されていないイングリッシュミクスチャーが「たばこ」としては本当なのでしょうが、今までシガレットだけを吸っていてパイプに挑戦してみようという方には何かのフレーバーが乗っかった、シガレットにはない風味を味わって頂いた方が第一印象が新鮮でパイプの魅力を知って頂くには良いのかと思います▼実は私は昨日は友達と豪遊したのです(笑) シガーバーに行ってなんと二人で1日に2本もプレミアムシガーを吸ったのです。私はパイプたばこはそこそこ吸うことができるのですが、シガーに関してはまだまだ勉強中で、その都度違った銘柄を試してもっと深い知識を身に付けようと努力しているわけで、葉巻リングは慎重にはがしてアルバムに吸った印象とともに貼り込んでバインダーに綴じてあります。これが60ページシガーラベルで一杯になったら私もシガーに関して云々できる資格が身に付くかなと思ったりしています(笑)▼2ボウル目です。一応ピーターソンのパイプを使ったのですが、1ボウル目でもジュースはまったく発生しませんでしたのでやはり初心者にも向いていると思われます。葉の色は2種類が混ざっており、刻みは標準的で丁寧です。湿度も高くなく、やはりバニラ風味は嫌味ではなく立ち上る紫煙に感じられる程度で大変上品です。前述のように何かのフレーバーが乗っている方がパイプに魅力を感じることができると思われますので「女性にお勧め」も最大の「4」にしてみました▼大体の印象がつかめたので3ボウル目は感想を書くにあたって必要ないかもしれないと思ったのですが、一応「ラム・ロイヤル」と相性の良かったブレビア・ブッジィのパイプで吸ってみました。最近友人からパイプを譲られた女友達はたちまち虜になり、「あれがすっごい気になるの。なんかラム酒の・・・」と電話がかかってきまして「それ、『ラム・ロイヤル』のことだと思うよ。俺はすごい気に入ってる。」と告げ、彼女はたばこジャーなどとともに早速注文したと言っておりました▼「段々詰め」ではなく「一気詰め」で詰めてみました。1枚だけ大きめの葉が混ざっておりましたが気にせずにそのまま詰めてみました。一般に詰め方で味が変わりますが、この銘柄ではバニラ風味が少し明瞭になりました。しかし決して嫌味なものではありません。強さはミディアムの下くらいで、肺喫煙をしても良いくらいの印象です。「甘さ」の評価で迷ったのが、バニラ風味を甘さと解釈するのか、ヴァージニアの持っている甘さで判断するかということで、とりあえず中間の「2」に留めておきました▼火付きが良く、上品な香りで星は4つ付けさせて頂きました(私が5つ星を付けるのは希で、4つ星でかなりのお勧めと解釈してください)。


飛鳥(100g・缶)
この度再婚致しました(^。^)
入数/1個 100g
価格/1個 3600円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
「飛鳥」です。私のラタキアの入り口だった「飛鳥」、国内生産が打ち切られただけでもショックのあまりキロの単位で買いだめしてしまったのですがマクバレン製になって味が全然違っていたらどうしよう・・・と不安な気持ちで1カートン試し買い▼まずは私のお気に入りのJT「飛鳥」を吸ってこの味を覚えておきます。甘み・酸味・ラタキア感が三拍子揃ったこの大好きなたばこをとりあえず1ボウル吸いました。そして今度は少し時間をおいてから同じパイプで新「飛鳥」を。缶には「Premium」と書いてあります。大きなお世話の警告文言の入った蓋を10円玉をはさんで開封。たばこジャーの予備がないので酒屋で買ってきた甲種焼酎をヒュミドールに漬けてタッパーに密閉しました▼違う! ラタキアの香りが少ない! 葉っぱの色が違う! ・・・しかし吸ってみるまで最終判断は下せません。JT産同様たまに大きな葉が混ざっていますので少し慎重にパイプに詰めます。そして着火。おお、火付きはマクバレンの方が上か? 煙道を通って私の口の中に味が入ってきます。・・・違う。これは違うたばこだ。同じパイブで吸って味が違うんだから別のたばこだ。JT「飛鳥」の強さは私の印象だとヘビーのちょっとだけ下、「飛鳥・2」は少しマイルドになってミディアムの少し上です。違う違う味が違う。あのJT「飛鳥」の甘みがない▼・・・とまあ5,400円を「飛鳥」「ではない」たばこに遣ってしまったことを一瞬後悔しましたが、冷静になって考えてみましょう。ラタキア銘柄で最高のものといったら「Dunhill MyMixture965」があるではないですか。缶を開けると「磨きあげた伝統の職人芸」とあります。そうなんだ。これは私の大好きなデンマークのたばこなんだ。そっかー、なるほどー。デンマークのたばこ職人がつくりあげた上品な味のたばこなんだ。酸味を抑えたのはこの国のブレンド思想かな▼といった具合でJT産と神経質に比較しないで純粋に「ひとつのたばこ」として評価してみると星は4つ付けることができます。そうそう、私より後からパイプを始めたある友人は当然JT「飛鳥」の味を知らないのですが、「すごく美味しい。100グラムが一週間経たないうちになくなってしまう」と申しておりました。缶に書いてある「プレミアム」の文字はあながち的はずれでもありません。「朝起きてからの一服」、現在あるJT「飛鳥」のストックが底をついてしまったらどうしようと思っていたのですが、このたばこも身体に優しい(たばこが身体に優しいというのも変な表現ですが)銘柄として私のパートナーになってくれるでしょう。結婚の経験すらない私ですが「再婚」ってやつをしたらこんな気持ちなのかな? とりあえずデンマーク万歳。女性にお勧めも3つ星にしてしまいましょう♪


ハーフ・アンド・ハーフ
アメリカの謎
入数/1個 50g
価格/1個 1620円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
米国を代表するパイプたばこのようで、私の駅前のたばこ屋さんにも常備してあるほどポピュラーな銘柄です。昔は缶もあったようです。バーレー主体で火付きが良くて正にアメリカンミクスチャー、強さもミディアムとそこそこで割安でお手頃感があります▼私が学生時代に音楽の録音のみを担当したビデオに以下のようなものがあります。まず髪を逆立てた集団が館の中に入っていくと階段からキルトな奴が現れます。彼に統率されて館の中を探索していると豚の集団に出くわします。この時点で音楽がやや激しさを増す部分をもってきました。ところが一番か弱そうな豚一匹をやっつけようとしても巧く剣がささりません。集団で豚の群に向かっていくと押し返したり押し返されたり。曲は入り乱れて混乱します。男の一人が髪の毛を引き裂いて床に突き立てるとアメリカ人とはかくも凶暴なのかと豚の群は恐れをなして退散します。ここで曲はピークを迎えます。彼らが館の奥に侵入すると豊富な食料品を見付けてみなそれを漁るのです▼なんでこんな個人談を持ってきたのかと言うと、このたばこには結構なパンチがあって米国人とはこのような刺激的なたばこを常煙しているのかと思ったのと、アメリカという国に関しての疑問があるからです。ある本で「ではアメリカという国はどこにある? 誰もが椰子のように海を渡ってここへ流れ着いただけだというのに」とも書いてあるものもあります▼よく米国英語は英国英語の訛りで、表記法でも「flavour」を「flavor」と単純化したりして本来のクウィーンズイングリッシュとかけ離れたもので美しくないなどと言われておりますが、方言化したのは英国英語の方だという説があります。英国からの入植者たちがアメリカ大陸で昔からの英語を維持しており、逆に本国の方で言葉の響きが変わっていったと説明されています▼喫煙事情を考えてみてもイングリッシュミクスチャーはたばこ本来の味がするヴァージニア主体でアメリカンミクスチャーはバーレーをブレンドして刺激を加えております。しかしヴァージニア葉の由来は米国ですので「たばこ」としてはどちらが正道なのか判断に迷うところです。日本の学校で教わる英語は米国英語で、アメリカンミクスチャーは初心者にも触れやすく、イングリッシュミクスチャーは難易度が高いと思われがちです▼英国英語にもアイルランド訛りやスコットランド訛りがありますが、英国には未だに差別意識のようなものがあって、ノーブルの家に生まれた子供は特別な学校に通わされ貴族が喋る独特のアクセントの英語をたたき込まれ、庶民とは違う英語を身につけてしまうのです。つまり「成金」が上流社会への参加ができないのです▼私が身に付けてしまったのはアイリッシュイングリッシュで、「I go to school」を「アイ・ゴー・トゥ・スキィウル」と発音してしまい、ある先生から「訛りを直しなさい。『スキィウル』ではなくい『スクール』ですよ」と言われたことがあります▼アメリカンミクスチャーの銘柄はあまり試していないのでもしかしたら的はずれなことを言っているかもしれません。


マールボロ
たばこの「ファントム」
タール 12mg
ニコチン 0.9mg
入数/1個 20本
価格/1個 600円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
これは受け売りですが、「Marlboro」は「Man Always Remember Love Because Of Romance Only」の頭文字を採ったもののようです。女性の唇をイメージしてデザインされた洒落たパッケージです。2005年4月までJTがライセンス生産しておりましたが、契約が更新されなかったのでフィリップモリス製になっているようです。4月に購入しておいた「マールボロ」をヒュミドールに封印しておいて、7月に新しいものを買ってきて吸い比べをしてみました。バーコード番号もタール値・ニコチン値も一緒で同じチャーコールですので本質的に味は変わっていないと思います。JT産の方がフィルター効果が高かったような気もしますが、同じものだと思って良いと思います▼「The Hard Way(ハード・ウェイ)」という映画でJames Woodsが恋人のために禁煙しようとしながらもついつい自販機で購入してまう、米国に於いてかなりポピュラーなブランドだと分かります。外国や空港の免税店には日本では見られないバージョンも置いてありますから、世界で最も人気のあるシガレットの一つなのでしょう▼「なんて発音するのですか?」と訊かれたことがありますが、「マルボロ」という呼び名が日本では定着していて、正確には「マールボロ」、スペリングを見た上で更に厳密に言えば「マァ(ル)ボォゥロゥ」かもしれません。 ブレンドの内訳は勝手に想像しましたが(笑)、バーレー5・ヴァージニア3・オリエント1・香料1でしょうか。適度な刺激と満足感があり、アメリカらしいです▼匂いはわりとあるようで、私は自分が喫煙者だから気にならないのですが、非喫煙者には「臭い」と言われるようです。副流煙の匂いも私は嫌いではないのであまり目くじらを立たされると困ります(^_^;▼Carter元大統領が北朝鮮の核疑惑で騒がれていた時に訪朝の予定をたてるのですが、彼は愛煙家ではないのに気持ちが揺れ動き、たばこを吸っていたと云います。政府高官ならダンヒルやロスマンズでも吸っているような印象ですが(金正日はそうです)特にたばこにこだわりのある人物ではありませんでしたから、一番売れている「マールボロ」を吸っていたのかと思います。毛沢東は「肺の訓練」と言って喫煙していましたね(笑)▼メンソールも存在していて、女性にこれを吸っている人が良くいます。適度な段階に強さの違う物とメンソールを展開していてとっつきやすい銘柄だと思います。▼米国のマクダネルダクラスF-4「ファントム」という戦闘機があります。非常に多様性に富んでいて、海軍・海兵隊・空軍で使用され、大量に輸出されたものやライセンス生産された派生型が今も第一線で活躍している人気商品です。我が国の自衛隊にも三菱F-4EJ改として配備されております。イスラエルに於けるファントムIIの存在は特に意義深く、フランス政府が中東戦争に於いて「ミラージュ」シリーズの受け渡しを取りやめたためこの機体は戦局に大きな影響を及ぼしました。英国の「スピットファイア」という戦闘機は1948年までに20種以上のタイプが生産され、海軍向けに改修されたものは朝鮮戦争にも参加したほどです。


桃山(40)
雨降って地固まる、そして藤子先生の想い出
入数/1個 40g
価格/1個 1350円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
この銘柄に関しては国内生産が打ち切りになったことはそれほど残念に思っておりません。逆に少しだけ歓迎してます。ただ少しだけ名残惜しい面もあり、廃止直前に購入したJT「桃山」の最後の1缶はもったいなくて開封できずにいます。これは「吸う用」というよりも想い出として手元に置いておこうかと思っております。藤子・F・不二雄先生の想い出です(後述)。「桃山II」は私より後からパイプを始められた方々にはかなり好評です★「桃山II」が発売された時に、「味比べ」というと大袈裟ですが、早速購入して吸ってみまして、パウチの中身が50グラムと増えて得をした気分になったと同時に味はかなり変わったという印象を受けました。もちろん決して悪い意味で「変わった」と言っているわけではありません。JT時代の「桃山」は好きな人はものすごく惹き付けられであろうが苦手な人には苦手であろという風味だったので万人受けする風味になって「雨降って地固まる」とでも申しましょうか、広く好まれる銘柄に生まれ変わったと言えるでしょう★本音を言うと私もJT「桃山」はあの「ガツン」と来る強いラム酒の風味は少しだけ苦手で、若干マイルドな「ラム・ロイヤル」の方が好きになったように「『桃山』と『ラム・ロイヤル』どっちを取る?」と二者択一を迫られれば多少高くても「ラム・ロイヤル」派でした。当時の値段は正確には覚えていないのですが、「桃山」(缶)が580円で「ラム・ロイヤル」が690円だったと思います。JT時代の元祖「桃山」をこよなく愛していた方々は「この味で800円は許せない」とご立腹されるのでしょうが、あくまで私個人の感想としてはわりと歓迎しております。50グラムで800円というのにはやはりお買い得感があります★小学生時代に私が絵を描き始めたきっかけである藤子・F・不二雄先生は、ヘビースモーカーでいらした先生のご健康を気遣って女友達からお誕生日にパイプ一式をプレゼントされたそうです。副流煙も発生せず呼吸器へのダメージもないパイプたばこです。先生はそれがきっかけでパイプ喫煙を始められ、その時一緒に贈られたたばこは缶入りの「桃山」でした。非喫煙者の彼女にはたばこの種類がよく分からす、難しげな外国たばこは避けて昔からある日本産のこのたばこを選んだのだと思います。パイプをくわえたお姿は藤子先生のトレードマークにすらなっております。私も藤子先生が逝去された時にはとても落ち込み、一ヶ月くらい絵を描けませんでした。ご葬儀のご様子はテレビでも放映され、弔問に来たある女性は記念に渡された「ドラえもん」のテレホンカードを手に「将来先生のような漫画家になります」と涙を浮かべておりました。ここまで書いて、私も当時のことを思い出し目頭が熱くなってしまいました★初めて「桃山」と「桃山II」を比較した時の印象はきちんと記録してあります。まず「桃山II」のパウチを開封するとあのずしんと漂ってくるきついラム酒の香りが若干優しく、最初にサヴィネリのパイプに詰めて吸ってみるとやはりラム酒の風味が穏やかで、パイプとの相性かと思って「ラム・ロイヤル」と相性の良かったブレビア・ブッジィで吸ってみてもやはりかなりマイルド。確認のためPoul Winslowの大振りなパイプに元祖「桃山」を詰めて吸ってみると確実に元祖の味がして、「これだ、大好きな人は大好きだが苦手な人は苦手な『桃山』の味」と再認識致しました★前述したように決して悪い意味で「変わった」と言っているわけではなく、マクバレン社が「桃山」の味を再現しようとした努力のあとは確実に感じられます。例えばラム酒の風味はどちらかというと「ラム・ロイヤル」より「桃山」に近く、強引にマイヤーズラムか何か(お酒の種類には詳しくないです)を加えてやれば元祖の味に近づくだろうと感じられました。JT「桃山」の強さは私の印象だとミディアムヘビー、「桃山II」だと少しだけマイルドになってミディアム、いずれにせよかなりの満足感があることには違いはありません。缶で購入すればさらにお買い得感があり、また缶入りであることからラム酒がブレンドされていながらも分類上はイングリッシュミクスチャーになると思われます。これは私の駅前のたばこ屋さんにも常備してあるほどポピュラーな銘柄です。藤子先生の想い出が詰まっておりますので「デザインGood」は「4」です。ただこれは缶の方の「桃山」に対しての「4」です。


ボルクムリーフ・チェリーキャベンディッシュ
たばこから文化へ〜音楽と北欧神話
入数/1個 50g
価格/1個 1590円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
昔は上図のような船のデザインではなく国章が描かれておりました。アメリカンミクスチャーが初心者向けと言われている中で、もともとブリティッシュロックが好きで北欧系の音楽にまで興味を持っていた私は分不相応にもヨーロピアンの「ボルクムリーフ」ファミリーは見付けた時に全て試してしまいました。デンマークが喫煙の面から見ると非常に面白い国だと書いたように、北欧にはとても魅力を感じていました。横道にそれて音楽の話になってしまいますが、北欧系ロックミュージックというのは、冬場は家に閉じこもりがちになってしまうからでしょうか、何かが一杯になって溢れてくるような非常な情緒に富んでいて内向的でウェット(泣くような)な傾向にあり、ハイトーンでセクシーなボーカルが多いような気がします。ハードロックやヘヴィメタルと云ったら皆様は何を真っ先に思い浮かべるのでしょうか。世代にもよりますが「Black Sabbath」や「Deep Purple」、場合によっては「Rainbow」でしょうか。そういう本家本元のロックにはない「何か」が北欧系ロックには感じられるのです。「TNT」が好きなどと言うと別の意味で賛否両論巻き起こしそうですが、私は彼らが世界デビューする前のファーストアルバムが運良く手に入り、スウェーデン語で歌っているので何を言っているのかさっぱり分かりません(笑) 1980〜1990年代の「EUROPE」なら広く好まれるかもしれません。ヴァイキングという武装船団の歴史を持ち、ニフルヘイム・ミドガルド(ミッドガルド)・アスガルドという三つの世界を結ぶ「ウ(イ)グドラシル」というものがあり「世界の終わり」まで描かれている北欧神話から他の国にはない価値観を人々が持っていることが想像できます。最高神オーディンは「ヴァルハラ」という天国を持っていて勇敢に死んだ戦士たちはここに棲まうことを許され昼間は激しい闘いの中に身を置き、夜は豪華な宴会を楽しむのです。北欧の人はほぼ100%この神話を知っていおり、「ラグナロク」という人間も神々も死んでしまう壮絶な闘いがあり、「ウグドラシル」という巨木(?)だけが残り生き残った人間と神々だけで新しい世界を創るのですが、彼らが海の中から出てくると神々の輝かしい時代の黄金のチェス盤を見付けるのです。特に高レベルのバンドではありませんがデスメタルの「Crimson Glory」で「I am Valhalla」と歌っているものもあります。このくらいでたばこの話に戻りますが、私は「たばこ」というのはそれ自体で完結してしまうものではないと思うのです。心を豊かにしてくれるものですから、そこから音楽や美術などの文化に話題が発展しても良いと思っています。それでたばこの方なのですが、湿度があるわりに火付きが良くて最初から意外と上手に吸うことができたのでラッキーでした。今でも購入してしまうのはこの「チェリーキャヴェンディッシュ」でして、私が初めて購入した時には王冠をいただき2頭の獅子を配した国章のデザインでした。兄貴分と言うのでしょうか、本家「ボルクムリーフ」とカットもほとんど変わらずこの銘柄も良いものだと思いますが、もっと凝った味を求めてこのたばこに落ち着きました(「シャンパン」ももちろん魅力的です)。やはり私は着香系も好きなのでしょう。「Cherry」と銘打ってあるわりにはチェリー風味はそれほど嫌味ではなく、ヴァージニア、バーレー、ケンタッキーとチェリー風味を持たせたキャヴェンディッシュのブレンドで歴乱というと語弊があるかもしれませんが、単純明瞭ではない味と、強さがミディアム to ストロング(強さの感じ方には個人差がありますが)と吸い応えもあり結構気に入りました。もしチェリー風味がつらいようでしたら本家「ボルクムリーフ」を1対3くらいの割合で混ぜてみて下さい。私は昔の国章のデザインの方が気に入っていたので「デザインGood」は「3」に留めておきました。「船」というのも、プログレッシヴ・ロックのジャケットには頻繁に船が描かれるので好きなのですが少しイメージと違います。


ピース(10)
『創世記』と人類の理想
タール 28mg
ニコチン 2.3mg
入数/1個 10本
価格/1個 300円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
これほどまでに知名度が高く美味しく素晴らしいたばこ、日本産シガレットの最高峰と呼んでも良い銘柄、とっくにどなたかが感想をお書きになっているはずと思っていたのですがまだのようですので僭越ながら私が感想を述べさせて頂きます。まず注目すべきはそのデザイン。今日知られているこのあまりにも美しいパッケージは1952年に「20世紀のパイオニア」と呼ばれるRaymond Loewyに破格の150万円という報酬を支払ってデザインされたもので、旧約聖書の「創世記(ノアの箱船)」でオリーブの芽をくわえて帰ってくる鳩のイメージです。「鳩」というのは一般に平和の象徴として知られていますが、ちょっとした裏話があって、パブロ・ピカソが共産党のシンボルのデザインを依頼されていながらそのことを忘れており、原稿を受け取りに来た党員にたまたま手元にあった鳩のスケッチを手渡してしまったというエピソードがあります。実は「ピース」というシガレットはこれよりも前に元祖のデザインで存在しており、終戦後の「ヤミたばこ追放」を訴えるポスターに頻繁に登場しておりました。専売公社時代には様々な企業広告などの私的デザインのものもあり、祖父の家を改築する時に出てきたものが私のコレクションにありますが、やはりこの藍色のデザインが一番美しいです。私の曾祖父は建築家で、製図台には常に「缶ピース」が置いてあったそうです。警告文言が入っているにもかかわらず精彩を欠いていませんので「デザインGood」は最大の「4」のままです。「平和」を意味する銘柄名、これについては各論あるでしょうが、まず帝国憲法改正の最終段階(衆議院通過後)に於いて中国から「日本が将来軍隊を持ったとしてもそれを『軍隊』とは呼ばず、戦争をしてもそれを『戦争』とは呼ばないであろう」という横槍が入りました。結局内閣総理大臣は「文民」でなければならないという内容を加えて落着したわけですが、我が国の自衛隊はイラクでも最前線に展開することができずに非難を浴びました。確かに「平和」という言葉は軽々しく遣うべきものではないのかもしれませんが、暴力もなく、武力も持たない世界は崇高な理想でいつの日か実現しなければならないものであり、人類の理想を示すものとして敢えてこの銘柄名を受け入れようではありませんか。味の方も素晴らしい。否、外観よりも味を重視すべきでしょう。まずアルミの中包みを破ると非常にたばこらしい素朴な香りがすると思います。実際に吸ってみると再高級のヴァージニア葉を使いたばこ葉の詰め方も非常に丁寧でとても豊かで優雅な甘みを持っています。実は両切りシガレットというのは非常にやっかいなもので、最初につくられたシガレットは「口付き」と呼ばれフィルター部分が空洞になっているものでした(フィルター付きシガレットの歴史は1850年代まで遡ることができそうですが)。これは手作業では両端まで均一にたばこ葉を詰めることが困難だったためで、両切りシガレットが主流になるまでは手巻き技術の改良を待たねばなりませんでした。両切りファンは私の感触だと結構存在しており、「ピース」とともに「ゴロワーズ」や「ゴールデンバット」をこよなく愛している愛煙家が大勢います。「ジタン」の両切りは品切れが多く、時々問い合わせを頂きます。「ピース」はフランスの逸品「ゴロワーズ」と比較しても全く引けを取らない品質です。タール値28mgという高い数値を見て躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、本来日本のシガレットというのはもっと強いものでして、現在のライト指向が行き過ぎているだけなので、本当のシガレットの美味しさを体験するには「ピース」を吸うべきです。「ガラム」の両切りでタール値50mgというものも存在していますからそれに比べればかわいいものです。肺喫煙がつらいようでしたら吹かして愉しむだけでも充分にこのたばこの魅力は伝わります。ニコチンや香料というのは肺や胃だけでなく口の粘膜からも吸収されるからです。私の深愛故に感情的で長い文章になっていることをお詫び致します。


ホープ
Descendant(後裔)
タール 14mg
ニコチン 1.1mg
入数/1個 10本
価格/1個 300円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
学生時代にオーディオヴィジュアルの会社でアルバイトをして いた私はある時車で一緒に営業に出かける社員の方から「○○ 君、あそこの自販機でこの240円で2箱出てくるたばこ買ってき てくれない?」と頼まれたことがあります。「ピース」のよう に魅力的な小さな箱、鮮やかな青色で描かれた洒落た弓のデザ イン、「希望」を意味する惹かれるネーミング、そしてやや高 めのタール値。胸ポケットに忍ばせておくのになんと適してい る銘柄でしょうか。この社員の方は大変なヘビースモーカーで いつも着ている服からはたばこの匂いがしておりました。私は 変わり者なのでしょうか、シガレットの副流煙の匂いも嫌いで はなく、ある時この方が私の家に原稿の版下を受け取りに来た 時も心地よいたばこの匂いが玄関に漂い、香水の香りが女性の 魅力の一つであるかの如くたばこの匂いというのも男性にとっ て同じような位置を占めるのかと思いました。私は切手収集を している関係で外国人のメル友が多く、その国独自のシガレッ トを送って頂くことがあるのですが、外国のシガレットを吸っ てみると、ブレンドの根底思想の違いとでも言うのでしょうか 、日本のシガレットが全体的に甘めの風味に仕上がっているこ とを認識しました。「マイルドセブン」が米を主食とするアジ ア圏で人気があるように甘めの活性炭フィルターブランドは広 く好まれる傾向にあるようです。しかし実際に「ホープ」を吸 わせて頂くと非常に甘みが抑えられており我が国主流のチャー コールでもなくたばこ本来のなんという堅実で吸い応えのある 味わい! 「からい」と言うと語弊があるかもしれませんが「CHERRY 」とともに甘みを抑えた貴重な存在だと少し感動しました。後 に1957年に発売された日本初のフィルター付きシガレットであ まりの大人気で品切れを招いたほどの銘柄であったことを知り ました。「ホープ」に既に「ホープ・ライト」が存在している にもかかわらずメンソールとスーパーライトが加わったことに ついては少し複雑な心境で、私は明治の民営時代の「天狗」や 「ヒーロー」という製品は当然体験したことはないのですが( 生まれてないし)、刻みたばこの歴史を持つ日本ならではの純 度の高くしっかりとした味の商品と聞いており、「ホープ」に は日本産たばこの原点のようなものを感じます。


スイート・ダブリン
私にとっての「アイルランド」
入数/1個 50g
価格/1個 1620円(税込)

しっかりたばこ味:
メンソール感:
フルーティ感:
甘  味:
におい少なめ:
デザインGood:
女性にお勧め:
アイルランド在住経験のある私は銀座を歩いていて見かけた、同国の首都の名前が冠されているこのパウチがとても気になり思い切って店員さんに「あの『スウィートダブリン』というのを吸ってみたいのですが何を揃えれば良いのですか?」と尋ねました。 丁度嫌煙運動の黎明期で、今までは敷居の高かった老舗菊水も初心者を歓迎してくれて初めてのパイプを選んで頂きました。パイプたばこの楽しみ方も教えて頂きましたが、当時はインターネットをしておらず、パイプのテキストがなく本当に失敗の連続でした。 上手に吸うことができた時の感動は良く覚えています。アイ リッシュウィスキーの薫りが口と鼻の両方で感じられてたばこ葉がきちんと底まで灰になっていたのです。パイプは口にくわえたまま普通に呼吸するように心がけ、「吹き返し」をするものだったのです。 私自身まだまだ「たばこ」は勉強中の身ですが、これは下手に自分でブレンドに挑戦して失敗するよりもずっと楽しいたばこです。この銘柄を絶賛している記事はあまり見たことはないのですが私にはこの味で800円というのはかなりのお買い得だと思えます。強さはマイルド to ミディアムといったところです。キャヴェンディッシュが若干強く自己主張している印象ですが全く不快感はなく今でも愛煙しています。 初心者の私が生まれて初めて試して上手に吸えるようになったものですから誰でも楽しめると思います。 アイルランドには結構良い想い出があるので同じ理由で「アイリッシュオーク」なども試さないわけにはいきませんでした。これはまた別の機会に感想を述べさせて頂きます。長々と申し訳ありませんでした。



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