ホーム > よもやま世界のたばこ屋通り > スイス編
スイスはドイツ、フランス、イタリア、オーストリアなどに囲まれた永世中立国。 面積は九州より大きく首都はベルン。人口は約800万人で、公用語は主にドイツ語・フランス語・イタリア語などが使われる。通貨はEUに加盟していないためスイスフラン(CHF)が使われている。最大の都市は北部に位置するチューリッヒ。日本からは成田からスイス航空でチューリッヒへの直行便がある。 |
|
スイスには国際保健機関(WHO)、国際サッカー連盟(FIFA)、国際オリンピック委員会(IOC)をはじめとする多数の国際機関が存在する。 同時にPMインターナショナル(PMI)やJTインターナショナル(JTI)の本社や研究施設、製造工場もある。その理由として、法人に対しての租税優遇処置がとられているからだ。とりわけ、PMIからの税収は州の法人税の半分に相当するといわれ、PMI・JTIがスイスからその拠点を移せば多数の失業者と税収を失うことになり、スイスの経済に大きな影響を与えかねない。 |
|
今回の旅の拠点は、スイス南部のイタリア国境にほど近い町ツェルマット。 人口5000人ほどの小さな町で、マッターホルンの麓に位置する。真夏とはいえ、日本の猛暑とは無縁の世界。日中でも25℃、朝晩は10~15℃まで下がる。昼間はTシャツ、夜はダウンといった感じ。 この町にガソリン車では入れない。一駅手前で車を乗捨てなければならない。町中を走れるのは大気汚染を防ぐために電気自動車に限られている。 初日、ユングフラウ(4158m)のスフィンクス展望台(3571m)にたどりつくも高山病にかかってしまった。あわてて酸素ボンベを購入するも最早手遅れ。下山を勧められたが頑なに拒否した。 翌日からはモンブラン(4810m)、そして最後にマッターホルン(4478m)。最高の天気に最高の眺め。寒くてダウンは必需品だが、それ以上に辛いのは酸素が薄いためライターが着火しない。迫りくる絶景を目の当たりにしての一服はお預けだ。 旅先で気を付けないといけないのが水。 レストランでミネラルウオーターを注文すると4~500円する。ビールやワインと同じ値段である。 |
|
スイスも他のヨーロッパ諸国と同じように、たばこに関して規制を設けている。公共施設、ホテル、レストラン、カフェなどは禁煙である。 しかしながら、さほど厳しくはない。 電車の駅のホームでも灰皿があり喫煙できるし、ホテルでもバルコニーでは喫煙が可能だ。街中でも母親がベビーカーを押しながら喫煙しているのをよく見る。 一番不思議なのは、たばこの喫煙年齢に制限がないこと。 これも税収の多くをたばこメーカーに頼っているからなのだろうか。とはいえ、ここはたばこ業界のお目付け役WHO本部のお膝元なんだけど。 |
|
たばこの価格は日本円で1箱1000円程度。 政府も喫煙率を下げるため高額の税金をかけている。 そのせいもあってか、2015年の喫煙率は18.4%まで減少した。 各社のシェアはPMIの41%、BATの35%、JTIの18%。 スイス国内には約8300の売場があり、そのほとんどがKIOSKやスーパー。 レストランには自販機を設置している店もある。 |
|
人気銘柄はマールボロ(PMI)、次にパリジェンヌ(BAT)、 ウインストン(JTI)、キャメル(JTI)とつづく。 |
|
ツェルマットでたばこ屋巡りをした。観光地ということで殆ど英語は通じるが、そうでない所がある。 ドイツ語だ。これには苦労した。 そういえば確か駅のホームだったと思うが、停車中たばこを吸っていたらおもしろい葉巻を吸っている老人がいて、写真を撮らせてもらった。そうしたらドイツ語でその葉巻の説明をしだした。全く理解できなかったので、英語で話してくれますかとお願いしたら、英語で話したと言う。恥ずかしくて何も言えなかった。 |
どこのお店の店主もやさしく接して頂きありがとうございました。
とてもいい旅の思い出になりました。 雄大な自然を有するこの国スイス。いつまでもこの自然が存続することを願うばかりです。 |
|